Cygwinのインストール

  • 2020.05.11 Monday
  • 14:28

●Cygwinとは

 WindowsとLinuxがシームレスに行える開発環境として、WSL以外にもう一つCygwinがあります。WSLはWindows10からサポートされた機能ですので、それ以前のWindows8などはCygwinを試して見てください。

 Cygwinをフルインストールすると、gccというフリーのCのコンパイラーやImageMagick画像を操作したり表示したりするためのソフトウェアスイート)python(汎用のプログラミング言語)も自動的にインストールされます。(LinuxMacも同様にgccなどが入っています。)

 なお、CygwinImageMagickなどは、多数の脆弱性が報告されています。フリーなのでリスクを承知してご利用ください。フリーソフトは、使用者の責任の上で(At Your Own Risk!)使うことになるわけです。よって、フリーソフトを使用して何か障害が起きたとしても、作成者や著作権保持者が責任を負うようなことにはなりません。

 Cygwinをインストールする前に、注意していただきたいことが二点あります。それはCygwinのインストーラーにはアンインストールの機能が無いため、自動ではアンインストール出来ない事です。Cygwinをアンインストールするには、Cドライブのcygwinまたはcygwin64のフォルダを消せば良いのですが、管理者権限でも消せないファイルがあるので、パーミッションを変えるなど試行錯誤して消す必要があります。それでもwindowsのメニューに一部残ってしまうので、それを一つずつ探して消すという面倒な作業になります。その辺を承知の上インストールしてください。

 もう一点は、IBMRapportというフリーのウィルススキャンソフトの相性は最悪で、このソフトがインストールされていて、稼働していると、Cygwinの動作は極端に遅くなり、インストールも極端に遅くなり実質インストール出来なくなります。原因はRapportというウィルス対策ソフトについてくるTrusteer エンドポイント保護というソフトが悪さをしていたようです。Rapportは某銀行のお勧めで無料ウィルス対策ソフトとしてインストールしたのですが、それが災いしていたようです。やはりタダより高いものは無いようです。

 上記のような問題はありますが、画像処理を行うためのツール(ImageMagickpythonなど)は揃っていますし、WindowsのソフトウェアもCygwinから直接起動出来たり、またWindowsのソフトウェアも同時に使うことが出来るので、メールやレポートを書きながらなども出来て非常に便利です。また、C言語のデバッガーとしても最強?のVisual Studioも使えるのも便利なところです。是非インストールして試してみてください。

 

ステップ1:Windowsの設定

 Cygwinをインストールする前に、まずはWindowsの設定の変更やテキストエディターの準備をして置きます。

 Windowsの設定としては、ファイルの拡張子や隠しファイルが非表示だと不便ですので、エクスプローラーからファイルの拡張子と隠しファイルのチェックボックスをにチェックします。

 次に『コントロールパネル』『システム』『システムの詳細設定』『環境変数(N)』のシステム環境変数のPathに”;C:¥cygwin¥bin”を追加します。

 これでWindowsの設定は終了。

 テキストエディターですが、CygwinではUTF-8の文字コードを使うので、UTF-8に対応したテキストエディターをインストールします。テキストエディターで有名なのは秀丸エディタですが、こちらはシェアウェアーなのでフリーのNoEditorがお勧めです。Cygwinviemacsなどのテキストエディターも使えますが、慣れるのに時間がかかるため、UTF-8に対応したWindowsのテキストエディターを使った方がいいでしょう。

 

ステップ2:Cygwinのダウンロード

 Cygwinは以下のURLよりダウンロードすることが出来ます。

https://www.cygwin.com/

 下図Cygwinのホームページです。64bit版と32bit版がありますので、みなさんのWindowsにあった方をダウンロードしてください。ImageMagickを使ってDPXフォーマットを変換したい方はWindows64bitでも32bit版のインストールがお勧めです。64bit版はなぜか変換出来ません。8Kなどの高解像度の画像を使いたい方は64bit版がお勧めです。なお、裏技として32bit版でも64bitで動作させたい場合は、BIOSVirtualization Technology Enabledにすれば仮想化モードが働いて64bitで動作させることも出来ます。ちなみに仮想化モードをONにしてもデメリットはあまり無いようです。

 現在は64bit版を推奨しているようで、32bit版はページの下の方でダウンロード出来ます。

64bit

setup-x86_64.exe

32bit

setup-x86.exe

 

ステップ3:Cygwinのインストール

 上記でダウンロードしたsetupファイルを起動しインストールを開始します。

 

1.ダウンロードしたsetupファイルを起動します。

 

2.セットアップ画面が表示されるので「次へ」をクリックします。

 

3.インターネット接続でCygwinパッケージをダウンロードするので、一番上のInstall for Internetを選択し「次へ」をクリックします。

 

4.デフォルトの設定で問題なければ「次へ」をクリックします。

 

5Cygwinをダウンロードする一時保存場所の設定をします。必要な方は設定し「次へ」をクリックします。

 

6.プロキシの設定をします。必要な方は設定し「次へ」をクリックします。

 

7Cygwinパッケージをダウンロードするサーバーを選択します。

私は、日本の ''http://ftp.jaist.ac.jp''(JAIST 北陸先端科学技術大学院大学)などを選択しています。他にも日本のサーバー(***.jp)がありますので、お好きなところを選んで「次へ」をクリックしてください。

 

8.パッケージのダウンロードが始まりインストールが開始されます。

 

9.しばらくすると、Select Packagesの画面が表示されます。

 

10DefaultからInstallに変更します。

私はXwindowImageMagickdcrawgccなどを使いたいのでフルインストールにしていますが、ディスク容量が99GB使っていました。ディスク容量を節約したい方は、ここで使いたいパッケージを選択してインストールしてください。

 

11.インストールするパッケージの選択が終わったら、「次へ」をクリックしてインストールを続行します。

次のようなメッセージが出ますが、「OK」をクリックして進みます。

 

12.確認画面が表示されるので「次へ」をクリックします。

 

13.パッケージのダウンロード&インストールが開始されます。

パッケージダウンロード&インストールが完了するまでしばらく待ちます。

ネットワーク環境にもよりますが、2時間以上は掛かります。12時間以上掛かっていてインストールが進んでいないようでしたら、ウィルススキャンなどとのコンフリクトが考えらえますので停止してやり直してみてください。ちなみに私のノートPCwifi環境ではインストールするのに約9.5時間掛かりました。

 

インストールの途中でダウンロードエラーが出た場合は、「Retry」をクリックしてリトライします。

 

以下のようなポストインストールスクリプトエラーが出ることがあるらしいが気にしないでいいらしいです。「次へ」をクリックします。

 

14.デスクトップにCygwinのショートカットを作成してほしいのでデフォルトのまま「完了」ボタンをクリックします。

デスクトップとメニューにCygwinのアイコンが出来ればインストールは完了です。

 

ステップ4:Cygwinの設定

1.上記の手順でインストールを行うと、デスクトップにCygwin64 Terminalアイコンが(ショートカット)が作成されているので、ダブルクリックをして起動します。

 

2.初回起動時は、ホームディレクトリーと各種ファイルが作成されるので、以下のような出力になります。

 

3.bashrcを設定します。Cygwin Termninal上ならばvi .bashrcなどを使って、Windowsならば、 C:¥cygwin64¥home¥<ユーザー名>の下に.bashrcというファイルが出来ていますので、このファイルをNoEditorなどのUTF-8をサポートしているテキストエディターを使って修正してください。ご参考までに私の.bashrcの設定を次に示しておきます。

.bashrc

# Source global definitions

if [ -f /etc/bashrc ]; then

       . /etc/bashrc

fi

 

set history=30

alias ls='ls --show-control-chars --color=auto'

alias ct='cygterm &'

 

PATH=/usr/sbin:/sbin:/usr/X11R6/bin:/usr/bin:/bin:/usr/local/bin

 

export PATH

export PAGER=more

export TERM=vt100

 

alias la="ls -aF"

alias ll="ls -al"

alias his="history"

 

alias runx='run xwin -multiwindow -listen tcp &‘

 

# If not running interactively, don't do anything

[[ "$-" != *i* ]] && return

 

4.Xdefaultsを設定してXTermの設定を変えます。

 .Xdefaults

XTerm*VT100*background:         black

XTerm*VT100*foreground:         gray90

XTerm*VT100*font:               8x16

XTerm*VT100*geometry:           80x28

 

5.一旦Cygwin Termninalをターミナルから「exit」とタイプしてリターンまたはWindowの×印をクリックして閉じ、再びCygwin64 Terminalアイコンをダブルクリックして起動します。これにより.bashrc.Xdefaultsが読み直されます。

 

6Cygwin Termninalからrunxxterm&とタイプしてXTerm(Xwindow)を起動します。次のようなウィンドウが起動されればOKです。

 

7.最後に、いろいろ使ってみて、cpコマンドで特殊なパーミッションに変わってしまう場合は、

/etc/fstab(C:¥cygwin64¥etc¥fstab)

none /cygdrive cygdrive binary,posix=0,user 0 0

none /cygdrive cygdrive binary,posix=0,user,noacl 0 0

に書き換えます。

ホームディレクトリー以外でcygwinの処理を行うと特殊なパーミッションに変わってしまいますので、上記の設定をして置いた方がいいでしょう。

これでCygwinのインストールは完了です。

 

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